GO TO TOPPAGE

SDGs に配慮した年末調整

今年もあっと言う間に年末調整の時期になった。

『月曜から夜更かし』という番組でマツコ・デラックスが1年の体感速度が早すぎると嘆いていたが1、本当にその通りで、年齢を重ねる毎に一年を短く感じるようになっている自覚がある。さすがにまだ1週間とまではいかず、1ヶ月ぐらいではあるが、この調子でいくと60歳を迎える頃には2週間ぐらいになっていても不思議ではない・・・。


毎年12月になるとやらなければならないことの1つに年末調整がある2。会社員の人は会社が契約している人事システムで年末調整を済ませている人もいるだろう。

年末調整がよくわかるページ(令和5年分)|国税庁

https/www.nta.go.jp

私の場合は顧問税理士に必要書類を送ることで年末調整をしている。その書類は国税庁が以下のページで公開している。

各種申告書・記載例(扶養控除等申告書など)|国税庁

https/www.nta.go.jp

ただの申告書だけでなく、入力用の PDF も公開されているので、一見すると「良い仕事してるじゃん」と思うかもしれない。確かに入力用 PDF は書類作成に重宝するが、この PDF は所有者(国税庁)により暗号化されており、自宅にプリンターを保有しておらず、コンビニのネットプリントで印刷を済ませる人にとって最後の最後で手を焼く PDF となる・・・。

暗号化されたPDF

というのも、これらの書類で実質必要なページは限られており、細かい説明のページなどは印刷する必要がない。むしろ、ゴミが増えるので印刷したくない。そこで、色々と入力した後、最終的には何とか不要なページを除いた PDF を作成したいと考える。

まず、国税庁が書類の作成に推奨する Adobe Reader はプリンタードライバーがインストールされていないと印刷プロンプトすら開くことができないため論外。

プリンターがインストールされていないと印刷画面を開くことができない

次に、macOS 標準のプレビューアプリで開くが「PDFとして保存」はグレーアウトしており選択できない。

プレビューはPDFとして保存が選択できない

パッと思い付く2つの PDF ビュアーがダメなので早速諦めムードが漂う。しかし、何としても必要なページだけ抽出して、印刷したい。目の前にデータはあるのに出来ないわけがない。さて、どうするか。

以降、macOS ユーザーをターゲットとした内容なので注意。


私が知る範囲で、最も合法的で手軽な手段はブラウザーでファイルを開くことだ。以降、Safari 16.1 で説明するが、今のところ Chrome でも Firefox でも同様の手順で再現できる。

Safari を起動後、ファイル –> ファイルを開く (⌘-O) で入力済み PDF を開く。後はプリント画面 (⌘-P) を立ち上げて、適当に拡大率などを調整し、PDF として保存する。ただブラウザで開いて、保存し直すだけでで目的のPDF が手に入る。

Safariでファイルを開いてPDFとして保存する
暗号化が外れたPDF

この手順で保存した PDF は自由にページの抜き差しが可能となっているため3、後は必要な書類分だけ同じ操作を踏み、必要なページだけをまとめた PDF を作成し、ネットプリントへ持って行く。最後に、プリントアウトされた書類に無心で控除証明書の書類を貼り付けて税理士に郵送する。

これにて、SDGs4に配慮しつつ年末調整の書類作成が完了する。めでたしめでたし。


年末調整の参考資料

令和4年分 年末調整のしかた|国税庁

https/www.nta.go.jp

SDGs 個別アイコン使用のガイドライン

SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン | 国連広報センター

SDGsロゴおよびアイコンの使用に関する許諾申請や問い合わせ...
https/www.unic.or.jp

  1. 50歳マツコ“一年経つの早すぎる問題”に嘆き止まらず「まだ体感で5日ぐらいしか…」― スポニチ Sponichi Annex 芸能 ↩︎

  2. 私自身は年末調整の対象者ではないが、従業員の年末調整が必要となる ↩︎

  3. ただし、ここで作成した PDF は入力可能な PDF ではなくなっている ↩︎

  4. (^^; ↩︎

- OMOTO Tsukasa -

機械学習をバックグラウンドに持つソフトウェアエンジニア。(株)AlphaImpact 所属。LightGBM の(非アクティブ)コミッターの1人。自他共に認める、何でも屋。

#Blog